こんにちは。
みなさんは、恋愛小説はお好きですか。
私は大好きで恋愛小説を好んで読んでしまうのですが、その中でも角田光代さんの作品で「愛がなんだ」が特に印象に残っているのでご紹介したいと思います。
個人的にも大好きな作品の一つで、映画化にもなっているんですよ。
この記事では「愛がなんだ」を読んだ感想はもちろん、この本をお勧めしたい理由やどんな方に読んでもらいたいかも、お伝えしていきます。
最後までゆっくりとご覧になってください。
角田光代の愛がなんだを読んだ感想
主人公の山田テルコ28歳女性が、飲み会で知り合った田中マモルという27歳男性に恋をし、仕事や自分のこと以上に彼にのめり込んでしまう物語。
執着してしまうほど人を好きになる姿は、ある人から見たら変態なのかもしれないが、何を差し置いてもその人を好きになってしまった経験があれば、ひりつく感情を抱くかもしれない。
大人になるにつれ、相手が自分に与えてくれることや結婚やその後の人生を共に生きられるかという打算的なことを考えて恋愛をしてしまいがちだと私は思う。
しかしテルコにとっては相手が自分を幸せにしてくれるかどうかは関係なく、マモルがたとえ自分を大事にしてくれなくても、後先考えずに真っ直ぐにその人に向かっていく。
自分の何もかもを差し出してしまうそのエネルギーは凄まじい。
マモルに夢中になりすぎた結果、仕事を辞めてしまうし、「自分のことはどうでも良くなっちゃうんだよね」と呟くシーンは印象的であった。
自分にもテルコまでとは言わずとも人を好きになった経験があったので、懐かしい気持ちと心がヒリっとする感情が湧くのを感じた。
主人公テルコを取り巻く同世代の友人たちもまた、愛に彷徨っていた。
愛とは何なのか考えさせられる恋愛小説であった。
角田光代の経歴やプロフィール
それでは、角田光代さんの経歴やプロフィールについて、ご紹介していきます。
角田光代の経歴(生い立ち)
早稲田大学第一文学部在学中に失恋した経験を小説にして書いてみたところ、小説家に褒められたことをきっかけにして小説を書き始めた。
1990年に「幸福な遊戯」でデビューし、「対岸の彼女」で直木賞を受賞するなど、さまざまな文学賞を受賞した。
小説のみならず、児童文学や翻訳を行なっているほか、文学賞選考委員も務めている。
近年では源氏物語の現代語訳も執筆するなど、幅広く活躍している。
また「八日目の蝉」「紙の月」など、数多くの作品が大物俳優を主演に映像化されている。
今回感想を書いた恋愛小説である「愛がなんだ」も岸井ゆきのと成田凌を主演に映画化され、女性を中心に大ウケした。
映画では満席や立ち見客が相次ぎ、公開映画館数を増やすなどの対応がなされるほどのヒットを記録した。
角田光代の代表作品
対岸の彼女
紙の月
八日目の蝉
ロック母
ぜひ気になる方は読んでみてくださいね~
愛がなんだはこんな方にお勧めしたい
愛がなんだを読んで、私が特にお薦めしたいのは、自分のことを幸せにしてくれなくても誰かを好きになってしまったことがある人です。
主人公のテルコは20代後半女性であり、同じく20代後半の男性に恋をし、大事にされなくても愛してしまうお話しです。
同じく20代後半のままならない恋愛をしたことのある女性にとっては感情移入しやすいと思います。
与えられる愛、与える愛など、愛とは何かを考えさせられる物語です。
友人と一緒にこの作品を読んで語り合うのも有意義な時間になると実体験からお薦めしたいと思います。
また同世代でなく30代以降の世代にも、愛を持て余していた少し寂しい思いをしていた若かりしころを思い出せるのでお薦めしたいと思います。
まとめ
今回は角田光代さんの「愛がなんだ」について、ご紹介してきました。
登場人物たちがさまざまな恋愛の仕方をしているので、恋愛をしたことがある全ての人に共感できるポイントがある作品です。
愛とはいったい何なのかということを深く考えさせられる作品で、それぞれの年代でとらえ方も変わってくると思います。
あと、映画化もしているので、映画の世界観を楽しむとともに、小説と映画との違いを楽しむのもお薦めです。
ぜひ、一度読んでみてください。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございます。
・本名:角田光代
・年齢:57歳
・生年月日:1967年3月8日
・出身:神奈川県横浜市
・身長:不明
・血液型:不明