山本文雄の自転しながら公転するを読んだ感想やおすすめしたい人やその理由について

 

こんにちは。

みなさんは恋愛小説を読む機会はありますか。

実は私、小説を読むのが大好きでジャンル的に恋愛小説の割合が一番多く、今回はその中から印象に残っている作品をご紹介しますね。

今回は山本文雄さんの「自転しながら公転する」という作品を選んでみました。

結婚や仕事、親の介護など、いろんなことにぐるぐる悩みながら、周りの環境もぐるぐると変化していく、そんな中で自分の幸せはどこにあるのかを追い求めて行く。

そんな、「自転しながら公転する」を読んだ感想や、どんな方におすすめしたいかなど、その理由についても、ご紹介していきますので、最後までゆっくりとご覧になってくださいね。

山本文雄の自転しながら公転するを読んだ感想

アパレルショップで働くごく普通の30代女性のお話です。

平凡ではあるけれど、内には様々な悩みを秘めています。

東京で働いていた主人公は母親の病気により実家に帰ることを決意。

しかしそれは大義名分で、東京での仕事がうまくいかなかった自分が東京から離れるための言い訳に過ぎないものでした。

実家のことは母の病院の送迎くらいで、自分は中卒のフリーターの彼氏との恋に夢中になります。

いい年をしてできた彼氏がフリーターというもどかしい感じ、実家とのしがらみに苦しくなる感じ、同じような経験をした人は痛いくらいに共感できるのではないかと思う内容でした。

経験がなかったとしても、これから親の介護問題が出てくる人は大勢います。

その中で愛する人と本当に同じ未来を向いていけるのか不安になる気持ちはあるでしょう。

本編は、決してラストを想像できないところから始まります。

きっとこうなるんだろうな、と思いながら読み進めても「あれ?思った通りに進まない」と不思議な感覚に陥ることになるでしょう。

フリーターの彼氏はいつの間にか無職になっているので、さらに主人公の葛藤は膨らみます。

ぐるぐる悩みながら葛藤していく主人公の決断に「自転しながら公転する」ってこういうことだったんだ、とこのタイトルに納得のいく良作です。

山本文雄のプロフィールや経歴やエピソードなど

・名前:山本文雄
・本名:大村暁美
・年齢:58歳没(2021年没)
・生年月日:1962年11月13日
・出身:神奈川県
・身長:不明
・血液型:AB型

山本文雄の経歴やエピソードなど

山本文雄さんは大学卒業後、OL生活を経て少女小説家としてデビューしています。

1992年ごろから一般文芸に転向しており、1999年に「恋愛中毒」で吉川英治文学新人賞を受賞しました。2001年の「プラナリア」では直木賞を受賞。

恋愛を交えながら社会から孤立した女性や悩みを抱えた女性の描写に優れている作家さんです。

私生活では離婚を経て別の男性と再婚した翌年にうつ病を発症されています。

うつ病闘病中に執筆された「再婚生活」は浮き沈みの激しさを感じさせる日記形式のエッセイとなっています。

うつ病日記ですが、なぜか軽やかさが感じられて読みやすい印象でした。

小説はたびたびドラマ化もされ、最近では「自転しながら公転する」も映像化されました。

2021年春頃にステージ4の膵臓癌と診断。

余命4カ月の宣告を受けたのち、自宅療養を続けていましたが、その年の秋に軽井沢の自宅で亡くなりました。

亡くなる9日前まで闘病日記を綴っており、死去から1年後に「無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記」が刊行されました。

山本文雄の代表作品

山本文雄さんの代表作品をご紹介します。

  • 恋愛中毒
  • プラナリア
  • ブルーもしくはブルー
  • 眠れるラプンツェル
  • ばにらさま
  • 群青の夜の羽毛布
  • あなたには帰る家がある
  • ファースト・プライオリティー

自転しながら公転するをおすすめしたい人や理由について

自転しながら公転するを読んで見て、どんな方におすすめなのか考えてみると、私は老若男女問わずおすすめしたい作品だと思いました。

主人公は、悩みを抱えながら生きている女性ですが、共感できるところがたくさんある作品です。

恋愛の描写はうまいですが、「恋愛って毎日キラキラ、ドキドキ、ハッピー」と思わせる作品は全くと言っていいほどありません。

「恋愛って苦しい、しんどい、つらい」といった苦い部分をうまく表現されています。

私もそうですが、軽いタッチの恋愛を文章で読んでも全然響かないのです。

なぜならリアリティーに欠けるから。

山本文雄さんの作品のいいところは、恋愛が中心に描かれているけど、決して恋愛だけがすべてになっていないところ。

主人公は恋愛以外にも様々なことに悩みながら人生の選択を続けていきます。

人生に悩むことは女性だけではないはず、だから私はどんな人に、と限定せずに、誰にでもおすすめします、とお答えいたします。

まとめ

仲村文雄さんの「自転しながら公転する」について、ご紹介してきました。

この作品の主人公は30代、結婚や仕事や親の看護など、さまざまなことに悩みながら、幸せを見つけようと葛藤します。

私たちの人生も同じで、何か一つだけをやっているわけではなく、いろんなことを同時並行で実行してそれぞれのタイミングでこれから何をするか決断していると思います。

山本文雄さんはそんな風に恋愛や人生のほろ苦い部分を見せた作品を提供していることで唯一無二を放っていらっしゃった印象を受けます。

そんな、山本文雄さんの「自転しながら公転する」一度読んでみると、いろんなことが共感できると思います。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございます。